昨日の本人と首相の発言では辞職も更迭もなかったのが、急転直下、江藤拓農林水産大臣が切られることになった。後任はペテン師ジュニアの小泉進次郎の名前が取りざたされているらしい。流石の自民党も選挙前の参議員たちに迫られて、トカゲの尻尾を切らざるを得なかったのだろう。国民の怒りがここまで膨らむと想像できずに高をくくっていた石破首相の政治感覚にも疑問符が付く。政治感覚の無さということでは国民民主党の玉木代表もなんでわざわざ「辞任は求めない。結果を残すことに期待する」なんて聞かれもしないのに、エールを送ったのか理解に苦しむ。こちらもこの発言で進退問題にならないのが、国民民主党の不思議なところだ。
そんな中、赤澤特使が渡米する。まさか、参議院選挙前に、コメ輸入拡大のカードを切るほど馬鹿ではないと思うが、選挙が終われば総辞職にでもならない限りコメの輸入拡大ということになるだろう。日本の農家はまた、減反や他品目への転換を迫られるし、農地は確実に減っていく。農地が減るということは、平地では問題は少ないが、中山間地や急勾配の地域では、農地の荒廃イコール災害である。
この国の政権党が誰を見て、どこを見て政治をしているか、今更ながら、わたしたちは良おーく考えなくてはならない。しかし、ここでも選挙そのものを金にしようと立候補したり、フェイク情報で撹乱しようとする輩が跋扈しているし、それに乗せられる野次馬有権者の存在もある。野次馬というのは関係のない人間が興味本位で騒ぐということだが、この国の国民である以上、関係のない人間ではない。野次馬感覚ということは自ら日本国民ではないと表明しているということのだが、嘆かわしいことにその自覚すらない。ネット上の野次馬たちにはそのことを思い知らせる必要もあるのだが、法整備は進まないし、石破首相はただ腕組みをして考えているふりをしているだけだ。
そうしている間にもこの国の軍国化は着々と進んでいる。今はまだ、大方の国民には聞こえていないだろうが、軍靴の足音が微かに微かに、それでも確実に聞こえているのだ。このままではその足音がどんどん大きくなって、近づいてくることになるのだが。