昨日、小沢氏裁判の検察官役である指定弁護士3人が連名で無罪判決を不服として上告した。政治テロはさらに政治ミステリーの段階に入ったとも言える。
小沢氏本人を含めて多くの政治家たちが上告されることは想像していなかったとのコメントしている。もちろんそう言明しなくてはならないのだが、もし、本気でそう考えていたとしたら、政治家としてずいぶん甘いのではないだろうか。もともとが小沢氏を政治的に排除するためにでっちあげられた茶番にも等しい政治テロリズムだったのだ。であれば小沢氏が復権する可能性をゼロにできていない以上、政治テロリストたちの黒幕の目的はまだ完遂していない。ここでもう1年、小沢氏を被告席においておくことが、テロリスト集団にとって最も自分たちの安泰と政治誘導を得ることにつながると考えての上告だということではないか。
一部の週刊誌を除いて報道が全て「上告は当然、小沢氏は黒と言うキャンペーン」を張っていることからも、指定弁護士たちが弁護士ともあるものたちが「推定無罪」という司法の原則をかなぐり捨てていることからも、何か大きな力が影で作用していると考えざるしかない。しかも3人の指定弁護士が「政治的な影響は一切考えずに結論を出す」ことを申し合わせたうえで、上告の是非を論議したということ自体「政治的な配慮」をしたということの自白に他ならないと、わたしは断定したい。
では誰が仕掛け人なのか。そこが政治テロというハードボイルドストーリーから政治ミステリーになったということである。おそらくは何十年か先に歴史の精錬によって真実が洗い出されてくるだろうが、少なくとも誰が政治的に得をするかを考えていけば、真実に迫ることは今でもできよう。
明治以来の中央集権官僚制度をわたしは霞が関幕府と呼んでいるが、維新前夜に暗殺された坂本龍馬になぞらえて言えば、うその証言録まででっちあげた検察は「見廻り組」、検察審査会は検察に騙されたふりをするよう強要された「御陵衛士=新撰組からの離脱グループ」、指定弁護士は「実行犯グループ」ということになる。龍馬を殺した黒幕は今でもミステリーだが、少なくとも小沢氏は平成の今日に生きているおかげで、白刃を差し向けられることだけはないようではある。とはいえ、身辺にはくれぐれも気をつけるべきであろう。
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