ネブリナ山の不思議の城 第5話「ベルダッド王の悲しみ」

4回連載した後、わたしの選挙の関係で永らくお休みにしていました「ネブリナ山の不思議の城」を再開しました。今度は休まず最終回まで一挙掲載します。お読みいただければ幸甚です。長い中断のお詫びに少しだけ作者の思いを説明させてください。それは登場人物の名前の事です。

 主人公の名はサンドロですが。これはイタリアに行けばいくらでもある名前で「太郎とか「一郎」みたいなつもりで付けました。彼の本当の名前「フェリシダッド」とは日本語では「幸福」でしょうか。ベルダッド城の主「ベルダッド」は「真実」、その亡き妻「クレメンティ―ナ」は「寛容」、サンドロの幼友達の「フロレンティーナ」は「開花」、ベルダッド城のキツネ「アレグレット」は歓喜、その亡き妻「エスペランシア」は「希望」です。他にも小間使いのジリス「シンセーロ」は「誠実」、庭師のオオコオモリ「サウダーデ」は「郷愁」、オオミミズクの門番「ポルテイロ」はそのまま「門番」の意味です。育ててくれた老夫婦はマルコとマリア、これもイタリアの田舎に行けば、どこにでもいる人の名です。そんな登場人物の名前から、お話の向うに何を見つけてみてください。

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